このようなお悩みもご相談ください
疲れ(全身倦怠感)
『つかれ』を引き起こす原因は様々で、疲れているという訴えだけでは病気を診断する事は難しく、内科的に異常がなくても精神的な病気によっても『つかれ』が起きる可能性があります。このように『つかれ』というものは特定の病気に限られるものではないので、内科的にはどこを優先的に調べるかを探る必要があります。大切なのは、『つかれ』以外に何か症状がないかという事です。例えば、微熱が続いている、階段を登るときに息苦しい、最近胃腸の調子が良くないとか、咳が出るとか、そういった情報が病気の原因を探す上で非常に大切になります。疲れでお困りの時は一度ご相談ください。
考えられる疾患
感染症、急性肝炎、神経疾患、内分泌疾患(甲状腺機能異常など)などのさまざまな内科疾患
不眠
不眠は意外に多くの方が悩まれているものですが、様々なタイプに分ける事が出来ます。
- 入眠障害:なかなか寝つけない。
- 中途覚醒:寝ついた後に何度も目が覚めてしまい、中々寝つけない。
- 早朝覚醒:起きたい時間よりも2時間以上早く目が覚めてしまう。
- 熟眠障害:眠りが浅く、睡眠時間は十分なのに満足感が得られない。
なお、これらの症状は同時に起きる事もあります。また、意外に不眠だと思っていたら、不眠ではなかったという時もありますので、お悩みの方はお気軽にご相談下さい。内科的な原因で起きることがあり、甲状腺の機能が亢進している時などに認めます。寝なくても意外に元気なので気付かれない事もあります(しかし、次第に疲れていきます)。この病気では、食欲が異常に亢進していたり、たべてもたべても太らなかったり(食べ過ぎて太る方もいます)、動悸があったりと不眠以外にも様々な症状が出ますので、思い当たる方は一度ご相談ください。
考えられる疾患
不眠症、内科的疾患(甲状腺機能亢進症)、薬の副作用、悪性疾患、低栄養 など
不明熱
『不明熱』とは原因がよく分からない、長い期間継続する発熱の事をさします。この文章にはキーワードが三つあります。
- 原因がよく分からない:原因がよく分からないとは、色々と調べた結果、本当に原因が分からない(不明)という事ではありません。一般的な病気を調べた結果、簡単には分からず困っているといった意味ですが、なんとか原因を突き止める事ができる・・・筈、といった意味が含まれています。
- 長い期間継続する:長い期間継続するとは、一般的に2〜3日や、1週間程の発熱ではなく、3週間以上も発熱が継続するといった意味になります。
- 発熱:発熱とは、ちょっとした微熱ではなく、38度(厳密には38.3度)を超えるようなしっかりとした熱という意味です。また微熱とは定義的には37度台と言われますが、個人的には、自分の平熱から約1度前後の熱を微熱と表現してもいいかもと思います。これら三つの条件が全て合わさったものが『不明熱』と言われます。よって、少し長々と表現すると『原因が簡単には分からず(原因不明)、3週間以上、38.3度以上の熱が続く状態』ということになります。こうなると、なかなか厄介な熱という気がしてきます。
その発熱の原因としては、次の三つが主に考えられます。
- 細菌やウイルスによる感染(意外に多いのが結核など)
- 自己免疫異常(膠原病など)
- がん(悪性腫瘍)
他には
などが考えられます。このように不明熱と呼べるものから、不明熱であっても原因が様々なことから、心配になられたら一度ご相談ください。
考えられる疾患
感染症、膠原病、悪性腫瘍、薬剤性、アレルギー疾患、詐熱 など