このような症状がある時は受診してください
関節の痛み
『関節の痛み』は、非常に多くの病気が原因になります。何が原因かは大きく分けて次の二点で区別します。
- 痛みが急に起きたのか(急性)、以前から痛かったのか(慢性)
- 痛む場所が一カ所なのか、数カ所なのか
痛みが急に出た時には、細菌やウイルスなどによる急性の炎症が原因で起きる感染性のものや、関節内に結晶(小さな物質)が出来る事で痛みが出る「痛風」や「偽痛風」があります。また、以前から痛みがあるものでは、「関節リウマチ」などの自己免疫の病気、「変形性関節症」などが考えられます。更には以前からあったが、最近になって痛みが強くなってきた場合などもあります(亜急性)。次に、痛む場所が一カ所なのか?、数カ所なのか?。もちろん、実際にどの関節が痛むのか?などを考えて原因を探していく事になります。他にも痛む関節が腫れていないか?、赤みが出ていないか?、全身の熱が出ていないか?、痛いのが本当に関節なのか?、など様々な事を考えて原因を探っていく事になりますので、お悩みの時は一度ご相談ください。
考えられる疾患
感染症、急性肝炎、神経疾患、内分泌疾患(甲状腺機能異常など)などのさまざまな内科疾患
足の痛み
足が急に腫れてきて痛みが出ることがあります。しばらく経過を見ていたら次第に広がってきたという時には皮膚の下で細菌が広がっている(丹毒、蜂窩織炎など)事が考えられますので、一度ご相談ください。また、歩いている最中に何となく足がだるくなったり(片側の事が多いですが、まれに両方とも)、鈍い痛みが出てお困りのことはないでしょうか。少し休憩すると歩けるが、休憩しないと歩く事が難しいとお悩みの事はありませんか?。これは、血管が完全に詰まる(閉塞性動脈硬化症)一歩手前の状況も考えられます。特に高血圧や糖尿病、脂質異常などをお持ちの方は血管の障害が出やすい事も多いので、なるべく早めにご相談ください。
考えられる疾患
下肢閉塞性動脈硬化症、痛風、蜂窩織炎、神経痛、筋肉痛、整形外科疾患 など
手足の痺れ
手足の痺れは糖尿病の進行した時や、頭の病気(「脳梗塞」、「脳腫瘍」など)でおきる時、「脊椎のヘルニア」や「脊椎の圧迫骨折」などでおきる時があります。片方だけであったり、左右両方におきたりと様々ですが、急に出た時などには早めに一度ご相談ください。
考えられる疾患
糖尿病、脳梗塞、脳腫瘍、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、下肢閉塞性動脈硬化症 など
むくみ
手足のむくみは心臓や肝臓が原因の事も多いものですが、生理的に(物理的に)おきる場合も多々あります。生理的にとは、立ち仕事が多い方や座りっぱなしといった方によくおきるもので、夕方になると足がパンパンに腫れ、靴が入らなかったり、逆に抜けなくなったりという程のむくみがおきる事です。これは重力に従って身体の水分(血液)が下肢にたまっている状態ですので、そこまで心配はありません。しかし、物理的なものだとは言っても、静脈が滞り「静脈瘤」などがおきたりしますので、何もせずにほっといていいというものでもございません。また心臓、肝臓以外にも腎臓、甲状腺、低栄養、悪性の病気(がん)などによってもむくみが出ますので、一度ご相談ください。
考えられる疾患
心不全、肝硬変、腎疾患(ネフローゼ)、甲状腺機能低下症、悪性疾患、低栄養 など