さまざまな体の不調は、なかしま内科へご相談ください
胸痛
胸には主に心臓や肺や大きな血管(大動脈、大静脈)があります。さて、胸痛がおきる原因は大きく4つに分類出来ます。
- 心臓:「心筋梗塞」や「狭心症」などの心臓の病気
- 肺:「肺炎」、「胸膜炎」や「気胸」などの胸の病気
- その他1:「急性解離性大動脈瘤」などの大血管の病気
- その他2:「帯状疱疹」などのウイルス関連の神経痛や「骨折・筋肉痛」上記したように胸痛にも様々な原因があるので、胸痛がある時は一度ご相談ください。
考えられる疾患
肺炎、胸膜炎、肺がん、気胸、肺塞栓、心筋梗塞、狭心症、急性解離性大動脈瘤、帯状疱疹(ヘルペス)、骨折・筋肉痛、消化器疾患 など
呼吸苦(息苦しさ)
『呼吸苦』は『胸痛』のように肺(呼吸器)や心臓が原因の事が多い症状です。ご高齢の方で長年お悩みの場合は、慢性的な肺の病気(「慢性閉塞性肺疾患」:最大の原因はタバコです)や慢性的な心機能低下(「慢性心不全」)が原因の時があります。ご高齢の方に限らず、徐々に症状が強くなってくるものや急に症状を認めるものには、「肺炎」、「気管支炎」、「気胸」、「ぜんそく」などの肺の病気や、「心筋梗塞」、「狭心症」などの心臓の病気によるものがあります。一般的に『呼吸苦』は肺の病気だと思われていますが、心臓が原因のこともよくあります。心臓は全身に酸素を含んだ血液を送るポンプの役目をしています。このことから、血液を送るという事は細胞に酸素を送るという意味になります。新鮮な酸素が届けば細胞は元気になりますが、心臓が疲れる事で酸素が十分に届かないと、細胞は苦しくなります。すると、頭の呼吸を管理している部位に「もっともっと、酸素を、血液を、送って!!」と指令が出ます。すると、無理をしている心臓へ「もっと頑張って!みんなが酸素を、血液を待ってるよ!!」と、負担が大きくなり、動きが更に悪化する(機能が低下する)といった悪循環になり、血液の流れが悪くなることで『呼吸苦』が出る事になります。これらの肺や心臓以外にも、「貧血」や神経の病気など様々な原因がありますので、息苦しさがある時は一度ご相談ください。
考えられる疾患
慢性閉塞性肺疾患、肺炎、気管支炎、肺がん、気胸、ぜんそく、狭心症、心筋梗塞、貧血、神経疾患 など
咳
『咳』は一般的には肺や気管支の病気(「肺炎」、「気管支炎」、「喘息」など)が原因のことが多いですが、長引く咳(3週間以上)の中には「肺がん」や「肺結核」といった重要な病気も隠れていますので注意が必要です。また肺や気管支以外の部位が原因で咳が出る事もあります。例えば、「逆流性食道炎」、鼻炎や副鼻腔炎による「後鼻漏」、薬剤性などが原因になります。他にも、「感冒」は治ったのに咳だけ2週間も3週間も改善しないという時には「咳喘息」の可能性や、そもそも風邪ではなく「百日咳」や「マイコプラズマ感染」といった感染症も考えたいものです。咳喘息は放っておくと「喘息」になってしまうとも言われていますので、早めの対応が重要です。また百日咳は以前は子供の病気と考えられていましたが、最近では大人の方がよくかかっているとも言われています。このように、咳には様々な原因や治療法がありますので、風邪が治ったのに咳だけが残る。原因不明の咳が続いている。など、咳に関する悩みをお持ちの方は是非一度ご相談ください。
考えられる疾患
肺炎、気管支炎、咳喘息、肺がん、気胸、逆流性食道炎、慢性副鼻腔炎、薬剤性、各種感染症 など
動悸
『動悸』は、普段はあまり意識する事のない心臓の拍動を不快だと感じる事です。驚いたり、緊張した時などに感じる「ドキドキ」ではなく、明らかに不快な「ドキドキ」を感じる事です。動悸の原因は心臓そのものが悪い訳ではなく、他の病気が悪くて結果的に心臓に影響が出ている時もあります。ではどんな『動悸』の時に注意をしたらいいのでしょうか。大きな目安としては、一瞬動悸がした程度であればまず心配はないでしょう。このような症状は健康な人でも疲れやストレス(心因性)など生理的にも見られる現象だからです。問題となるのは、動悸が長く続く時や、目の前が真っ暗になり気が遠くなりそうな時や、なった時などです。このような時はすぐにご相談ください。
考えられる疾患
不整脈などの各種心臓疾患、甲状腺機能亢進症、貧血、低血糖、ストレス、薬剤性 など